養流山(ようりゅうざん)慈恩寺(じおんじ)

慈恩寺は、昔から子供を守る観音さんといわれ、村人たちから親しまれてきた。
『三重県三重郡誌』に「天平8年(736年)遍照院に僧行基来たりて仏像を刻す」、『三重村考古誌考』に「天平8年
行基(ぎょうき)菩薩(ぼさつ)栖錫(せいしゃく)の時慈恩寺を開基す」の記載があることから、天平8年行基菩薩の開山といわれているが、創建の時期は定かでない。

現在の御堂は天保3年(1832年)の建築である。爾来、遍照院(へんじょういん)(東坂部町470番地にあった)の末寺となっていたが、平成4年(1992年)遍照院の移転に際し、自治会が買い上げ管理するところとなった。毎年8月18日には観音会としてご開帳を行い、子供会も盆踊りをして親しんでいる。 



養流山慈恩寺      東坂部町字上條600

               本尊 十一面観世音菩薩】