三重(     みえ)郷土(きょうど)資料館(しりょうかん)   

                      平成28年(2016年)11月29日 国の有形文化財の指定を受けました。

  この建物は、大正5年(1916年)12月三重県三重郡三重村の村役場書庫として建てられたものであった。その後、昭和29年(1954年)三重村の四日市市への合併により、四日市市三重出張所の書庫として使用されていた。

昭和49年出張所は、かつての三重小学校東から移転し、現在の位置に三重地区市民センターとして新築されるに当たり、解体されることとなった。 解体を惜しむ篤志家がこれの払い下げを受けて、原形のまま現在地に移築郷土の歴史資料、民具などの収蔵庫としていたが、その後付属館を新築して、昭和52年11月3日三重地区郷土資料保存会に寄贈したものである。

館内には、三重地区内の有志が収集し、寄贈した歴史資料・民具・農具などが収蔵されており、毎年、三重地区文化祭の日に一般公開されている。

平成9年(1997年)敷地は、四日市市に寄贈されたが、郷土資料館は、三重地区連合自治会が管理している。

  * 入館希望者は、三重地区市民センタ―に申し込んで見学することができます。

              所在地     東坂部町字鉋垣内57番地の2

                                        本 館     土蔵造り2階建   66.12u 
                                                 付属館     鉄骨造り平屋建  53.73u

                           敷地面積                361.19u



  写真の正面にある門柱のような石は、海蔵川支流に架かる吹ケノ尻橋の親柱を移設したものです。
  この橋は、多くの人がそれぞれ格別の思い出をもっている橋なのです。
その昔、出征する兵士を村長さんはじめ在郷軍人や国防婦人会に加えて、小学生もここまで見送りにまいりました。出征兵士は、この橋詰で見送りに来て下さった皆さんにご挨拶を申し上げます。「行ってまいります。」と力強く決意を述べられ、ここでお見送りの方とお別れするのでした。